物件選びで優先すべきは、 無理なく買える予算設定!

いまや「マイホームを購入しよう!」と思ったら、まずはインターネットで検索する時代になりました。しかしそれはあくまで、目ぼしい物件の候補を探すに過ぎません。
本当に不安なく、快適に過ごせる物件を探すには、まずは自分の懐事情を知り、それに合った物件から見学することが大切です。

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急な出費に備えた頭金設定

「立地」「設備」「環境」「築年数」「間取り」…。理想的な住まいを探すときに考える条件はさまざまです。しかしすべての希望を100%叶えてくれる物件を見つけることは至難の技。優先順位をつけて、それに従い選んでいくことになります。

では何を最優先とするのか。多くの不動産の専門家は「予算」を挙げています。欲しい家を探してから支払いを考えるのではなく、決まった予算の中で「住まい」と「それ以外のこと」のバランスを考えながら、理想に近づけていくことが大切というわけです。
となると、まず知るべきは「自分たちが買える家の価格」。しかもそれは「無理なく買える価格」でなければなりません。

頭金と住宅ローン借入額に分けて考えてみましょう。
頭金は、少しでも多いほうが住宅ローン返済は楽になります。だからと言って、今ある貯金をすべて頭金にしてしまうのは危険。例えば新居を購入すれば、すぐに引っ越しや新しい家財道具の購入など「入居費用」が現金で必要になります。それを確保しておかなければなりません。
また予期せぬ病気や失業など、大きな出費は誰にでも起こりうること。いざというときに必要な「生活予備費」は残しておきたいところ。会社員であれば生活費の3~6カ月分程度、派遣社員や自営業者であれば1年分程度が目安に考えておきましょう。

さらに子どもの進学資金や車の買い替えなど、近い将来必要な「将来への貯蓄」も手元に残しておきたい。つまり、貯蓄から入居費用、生活予備費、将来への貯蓄などを引いた金額が、頭金として使える金額となります。

長期につきあうローンの金額設定は慎重に

次に住宅ローンの借入可能額です。一般的に住宅ローンの年間返済額は、年収の20?25%以内が安心ラインと言われています。銀行などがインターネットなどで提供しているシミュレーターを使って調べても、おおよそそれに近い金額が算出されると思います。

しかしそれよりも無理のない金額を知るためには、現在の家計の状況から考えるのがよいでしょう。家計簿をつけているのであれば現在の住居費をもとに、無理のない毎月の住宅ローン返済額は設定できます。
現在の居住費とは、家賃に家を買うために行っている積立貯蓄などの金額を足したものです。そこから購入後にかかるローン返済以外の居住費(固定資産税、マンションの場合は管理費や修繕積立金など)を引いた金額が目安となります。

これを例えば返済期間35年間、金利2%として返済し続けた場合のトータル金額が、借入額の目安金額です。これを計算するには、毎月の返済額の目安に300をかけることになります。例えば10万円であれば、3,000万円です。ちなみに返済期間30年、金利2%の場合は、毎月返済額の270倍。返済期間を短くしたい人は、こちらの式で計算してみましょう。

このようにして求められた、無理なく買える物件購入予算。しかしこれはあくまで目安の金額です。住宅ローンの返済は長期にわたるため、その途中で家計が大きく変化する可能性ももちろんあります。
余裕すぎるほど余裕な金額設定を行い、なおかつそれが妥当なものであるかをファイナンシャルプランナーなどに確認することが大切です。
安心して物件探しをするためには、欠かすことができない予算の設定。万全を期して行いたいものです。