日野市を盛り上げる秋の3日間
「八坂神社の例大祭」

自然豊富な日野市には、歴史ある寺社仏閣がたくさん点在しています。各神社では、初秋9月に祭りを開催。神輿が巡行したり、社宝が公開されたりなど、それぞれの特徴があり、見物客を楽しませます。なかでも、日野八坂神社の例大祭は、各地から見物客も訪れるほどの盛り上がりよう。八坂神社を中心に東または西へと隔年ごとに巡行する御輿が見ものです。勢いのあるかけ声や風情漂うお囃子で見る人を魅了する、このお祭りについてご紹介します。

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千貫御輿が練り歩く

日野総鎮守である八坂神社。その昔、多摩川洪水のあとに牛頭天王(ごずてんのう)の神像が発見され、鎮守として祀ったのが起源と言われています。その由来から、以前は「牛頭天王社」と呼ばれていました。ここには、新撰組で名高い、近藤勇や沖田総司などが入門していた天然理心流の門人たちが奉納した額が残されています。そのため、新選組ゆかりの神社としても有名です。

2017年の例大祭は、9月16日(土)に前夜祭の宵宮(よみや)が行われ、17時から町内御輿に御霊を入れます。境内には屋台が立ち並び、秋の夜風にあたりながらお祭りグルメを堪能できます。17日(日)は本祭。早朝に各地区の町会から、竹で路面を叩きながら神輿の通り道を清める「ささら流し」が始まり、八坂神社には8時までに到着します。そして、9時になると千貫御輿の宮出し。明治13年(1880)に作られたこの御輿は、ケヤキ材に施された精巧な彫刻が美しいと評判です。

また、名前の通り、たいへん重いため、約30人がかりで担がれるそう。西コースの東光寺、西町、四ツ谷地区方面を、威勢のいい掛け声とともに巡行し、神社に戻るのは夕方16時から17時頃。沿道には各地からたくさんの見物客が集り、日野市がさらに華やかな街となる時間です。

神社では天然理心流のさまざまな催しが

八坂神社例大祭では、御輿が各町内を巡行している間、神社では天然理心流(てんねんりしんりゅう)に関する行事が行われます。天然理心流とは、寛政年間(1789~1800年)に近藤内蔵之助が創始した日本の武道で、剣術や居合術、柔術などを含む総合武術です。
「新撰組」の近藤勇が四代目であり、土方歳三、沖田総司、井上源三郎らが入門していました。その天然理心流の門人たちが奉納した額を公開します。さらに天然理心流日野道場の演武が繰り広げられ、精魂こもった武術に思わず釘付けになってしまうほどです。真剣に見学する人も多く、新撰組に想いを馳せながら見ている人もいるそうです。

●天然理心流奉納額 本殿彫刻公開:9:30~15:30(拝観料100円)
●天然理心流日野道場演武 11:00?

そして、9時30分から15時30分で、境内に鎮座する八幡社も公開します。続いて、翌日18日は八幡社の祭儀。さらに、同境内にある筆塚祭も執り行われます。筆塚とは、長年使ってきた筆を供養して埋めた塚をこと。この日は、習字の上達を願う人や字がうまくなりたい人などで賑わうそうです。
また、例大祭の余韻が冷めやらぬうちに、翌日には御輿パレードが行われます。日野市の各地から約20基の神輿が集結し、いなげや前通りを練り歩く姿は圧巻。太鼓や笛が奏でられ、獅子が舞うなどのパフォーマンスもあり、連日、日野市が活気であふれます。

●八幡社公開 17日(日)9:30~15:30
●八幡社祭儀 18日(月・祝)9:00~
●筆塚祭   18日(月・祝)9:30~
●みこしパレード 18日(月・祝)開会式17:30~、開始18:30~

初夏の5月に開催される「新撰組まつり」に続き、秋の盛大な祭り「八坂神社例大祭」。新撰組ゆかりの武術にも触れ合うことができる、歴史深い週末となるでしょう。また、10月28日から11月17日は高幡不動尊での菊まつりも行われます。鮮やかに咲く菊花が並び、見応えのあるお祭りです。こちらも見逃せませんね。